背景
循環器外科以外の手術において、術中の出血は一般的に起こるものである。
トラネキサム酸は抗線溶薬であるトラネキサム酸はそのような出血を安全に減らすことができる。
結果
計9535人の患者が無作為に選ばれた。
トラネキサム酸投与群では4757症例中433症例(9.1%)で出血が起こった。
プラセボ群では4778症例中561症例(11.7%)で出血が起こった。
(ハザード比、0.76;95%信頼区間[CI]、
0.67~0.87;絶対差、-2.6%ポイント;95%CI、
-3.8~-1.4;両側P<0.001で優劣をつけた)
トラネキサム酸投与群では心血管系の転帰イベントは4581 例中 649 例(14.2%)で発生した。
プラセボ群では心血管系の転帰イベントは4601 例中 639 例(13.9%)で発生した。
(ハザード比,1.02;95% CI,
0.92~1.14; 片側 97.5% CI 上限,
1.14;絶対差 0.3% ポイント;95% CI,
-1.1~1.7; 非劣性に対する片側 P=0.04)
結論
非循環器外科を施術される症例において、プラセボ群と比較して、トラネキサム酸投与群では出血事象が優位に低下した。
しかしながら、心血管系の転帰イベントの発生の違いは両グループ間でわずかであり、トラネキサム酸の非劣性は確立されなかった。
出典
Tranexamic Acid in Patients Undergoing Noncardiac Surgery
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