背景
猫における慢性腎臓病(CKD)発症の危険因子を特定することは、その早期発見につながる可能性がある。
仮説・目的
臨床データおよびアンケートデータを評価することにより、猫における貧血性CKD発症の危険因子を特定する。
飼い主は、登録時にペットに関するアンケートに回答するよう求められた。
歯科疾患に関する追加データは、歯科疾患分類システムを開発し、入手可能な場合に入手した。
結果
最終的な多変量Cox回帰モデルでは、年間/頻繁なワクチン接種(Pvalue, .003; ハザード比, 5.68; 95%信頼区間, 1.83-17.64), 中程度の歯科疾患(Pvalue, .008; ハザード比, 13.83; 95%信頼区間, 2.01-94.99) が検討された。
結論
本研究は、ワクチン接種頻度および歯科疾患の重症度とCKD発症との間に独立した関連を示唆した。
これらの危険因子の腎障害の病態生理学的機序を解明するための更なる研究が必要である。
Table 1
非高窒素血症と高窒素血症を発症した猫のベースラインを比較した統計解析結果

Table2
歯科疾患分類の基準

Table3
猫における高窒素血症発症の危険因子に関する単変量Cox回帰分析結果

Figure1
高窒素血症発症リスクのKaplan-Meier曲線
(A)ワクチン接種状況
(B)歯科疾患カテゴリー

原著
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