なぜ、勉強時間の把握が重要なのか
学生時代の受験勉強だけでなく、大人になってからも社内の昇進試験や、スキルアップのための資格試験など、勉強は常につきまとう課題ですよね?
勉強を始める際にどんなことから始めるでしょうか?
時間がもったいないからすぐにでも机に向かいたいですか?
気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて自分が学びたいことへの必要学習時間を認識しましょう。
これはキャロルの時間モデルに基づいた考え方です。
キャロルの時間モデルは、1963年にジョン・B・キャロルさんが提唱した学習モデルです。
この考えは、学習の成功はどれだけ効率よく学習に時間が費やされたか依存しており、個人の知的能力は関係ないというものです。
具体的に、キャロルが提唱する学習達成度(以下に記載)というものがあります。
学習達成度 = (学習に費やされた時間) /(学習に必要な時間)
もちろん学習に必要な時間には、本人の理解能力や指導の質などが関わってきますし、学習に費やされた時間も、勉強に対する集中力や継続性が関わってきます。
つまり、より具体的に書くと以下のようになるわけです。
学習達成度 = (学習可能時間×根気強さ) / (必要学習時間×指導の質×理解能力)
このように細分化できれば、一つ一つの要因に対する対策が立てやすいですね。
これら要員のうちで対策しやすい(調べやすい)ところは、必要学習時間ではないでしょうか。
今はインターネットがあるので、検索すれば大体の有名資格試験は情報が出てきます。
その情報と自分のスケジュールを合わせれば、どのくらいが無理のない学習計画で、どのくらいの期間勉強すれば良いか、概要が掴めると思います。
なので、目指す勉強対象があるならば、まずはどのくらいの学習時間が必要なのかを調べてみてください。
参考までに、有名資格試験の必要学習時間を載せておきます。
有名資格に必要な勉強時間
ITパスポート | 20 ~ 50 時間 |
日商簿記2級 | 250 ~ 300 時間 |
FP2級 | 350 時間 |
宅建士 | 400 時間 |
マンション管理士 | 500 ~ 600 時間 |
行政書士 | 500 ~ 600 時間 |
中小企業診断士 | 1,000 時間 |
社会保険労務士 | 1,000 時間 |
公認会計士 | 3,000 時間 |
弁護士 | 6,000 時間 |
参考文献
ムダな努力を一切しない最速独学術
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