犬を飼っている方には必須のフィラリア予防。
しかし、具体的にフィラリアはどこから感染するのでしょうか?
その流れを犬を例にとって説明します。
*フィラリアは犬糸状虫の幼虫のことです。なので、以下の文では犬糸状虫という用語を使って説明していきます。
犬糸状虫の伝播は蚊が行う
犬糸状虫は蚊によって伝搬されます。
蚊の吸血行動を介して様々な動物へ広がります。
その具体的な流れを以下で説明します。
感染動物から蚊の体内へ
犬糸状虫に感染した動物の血液中には、犬糸状虫の幼虫が存在しています。
この幼虫を、フィラリアと呼びます。
フィラリアは、蚊が血を吸うタイミングで、蚊の口から蚊の体内に移動します。
蚊の体内でフィラリアが発育
蚊に移動したフィラリアは、その体内で成長します。
おおよそ、10日から14日で感染幼虫へと成長します。
蚊から犬へ
感染幼虫は、再び蚊から犬へと感染します。
蚊が血を吸う際に感染幼虫が犬の皮膚に落ちます。
そして、蚊の口傷部分から犬の体内へ感染幼虫が移行します。
犬の体内で成長
犬に、感染した幼虫は約6ヶ月ほどで、成虫へと成長します。
成虫は、犬の体内では5-7年間生存します。
最後に
以上が、犬糸状虫の生活環です。
育った成虫は最終的に犬の心臓に寄生し、犬糸状虫症を引き起こします。
犬糸状虫症に罹患した犬は、無治療ですと死亡します。
治療を開始したとしても、亡くなる可能性がある病気です。
犬糸状虫は予防薬で寄生を防ぐことができるので、確実な予防をおすすめします。
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