動物病院は自由診療であるため、診察料金が一律ではありません。
また、動物には人のような国民健康保険がありません。
なので、動物病院への受診を躊躇されることがあると思います。
そこで、この記事では動物病院でかかる費用について、猫の膀胱炎に絞って解説します。
猫の膀胱炎は軽症であれば内科治療で済みますが、重症化すると入院さらには手術が必要になります。
ですので、内科治療、入院治療、外科手術に分けて診察料金を考えていきます。
なお、診察料金は、日本獣医師会の「小動物診察料金の実態調査」を参考に算出しています。
*この記事で算出している料金は、あくまで参考料金です。実際の動物病院の診察料を判断・評価するものではありません。
内科治療にかかる診察料金
膀胱炎を診断する上で必要となる検査がいくつかあります。
尿検査、超音波検査がそれに当たります。
ここでは、診察、尿検査、超音波検査、内服処方に関わる料金を算出します。
診察料
初診料
初診料の平均は、1,191円です。
再診料
再診料の平均は、625円です。
尿検査
尿検査には様々な種類の検査がありますが、全ての検査の平均を足すと、3,903円になります。
超音波検査
超音波検査には様々な検査法がありますが、膀胱を確認するための検査法の平均は、4,201円です。
内服
内服調剤料の平均は、301円です。
薬剤費は処方される薬によって変わるので、ここでは算出しません。
合計
以上の費用を合計すると、
初診の場合、9,596円+薬剤費
再診の場合、9,030円+薬剤費
になります。
入院治療にかかる診察料金
膀胱炎は重症化すると腎臓にまで影響を及ぼします。
腎臓機能に影響を及ぼすほどの膀胱炎であれば、入院治療が必要になります。
ここでは、腎臓機能を評価するための血液検査、入院時の注射、入院としての宿泊に関わる料金を算出します。
血液検査
腎臓機能に関わる血液検査の平均は、4,601円です。
ただし、測定する血液検査項目数は、動物の体調により増減します。
注射
入院中は静脈注射がメインになります。静脈注射料の平均は、1,792円です。
注射は1日2回必要なので、1,792×2=3,584円です。
静脈注射と共に点滴も必要です。点滴の平均は、3,494円です。
合わせると、7,078円になります。
入院
猫の入院料の平均は、2576円です。
合計
以上から、1日の入院にかかる平均料金は、14,255円になります。
外科手術にかかる診察料金
雄猫の場合、重症化した膀胱炎の影響で尿道が塞がり、尿が全く出なくなることがあります。
その場合、尿道のつまりを解消するための手術が必要になります。
ここでは、その手術費用を算出します。
もちろん、手術には入院が必要になるので、前述の入院治療にかかる診察料金も合わせて参考にして下さい。
麻酔
手術には、当然麻酔が必要です。
ここでは、吸入麻酔の料金を算出します。
麻酔料金(吸入麻酔)の平均は、9,374円です。
尿道手術
尿道手術にかかる料金の平均は、31,296円です。
合計
以上より、手術に関わる費用の合計は、40,670円です。
猫でもペット保険を考えましょう
以上の料金に関して、いかがだったでしょうか。
近年は動物の平均寿命が伸びており、動物病院を受診する回数も増えています。
動物病院を受診する回数が増えれば、それだけ治療費もかかります。
もし、この記事を読んで、動物の治療費が高額だと感じるようであれば、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。
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