はじめに
近年、犬の飼育頭数が減少している一方で、猫の飼育頭数が増えています。
2017年から2019年の調査においては猫の飼育頭数が犬の飼育頭数を上回る結果になりました。
猫の飼育は、私たちに癒しを与えてくれます。
特にコロナウイルスが蔓延している昨今では、家にいる時間が長くなり、動物の飼育を検討する方も増えているとのことです。
猫は私たちに様々な幸せを与えてくれます。一緒に遊びを楽しんだり、辛い時にそばにいてくれたり。
猫に幸せをもらう一方で、私たちも猫に幸せな環境を与えてあげなければいけません。
猫は非常に繊細な生き物です。
飼育環境が合わず、ストレスを感じてしまうと、それだけで病気のリスクが上がります。
この記事を通して、少しでも猫にとって良い環境を学んでいただければ幸いです。
猫の生理学
感覚について
ここでは猫の感覚がどれほど鋭敏なのかを知ってもらいます。
視覚
人は180度ほどの視野で物を見ることができます。
その一方で、猫は200度までの視野を確認することが可能です。
そして、猫は紫外線を目視出来るとの報告もあります。
触覚
体毛
猫の毛穴には非常に鋭敏な受容体が存在しています。
そのため、どれだけ猫を優しく撫でても攻撃的な反応を返されることがあります。
ヒゲ
猫の上唇に、おおよそ24本のヒゲが4セット存在しています。
このヒゲは、両頬、目の上、あご、手首の内側、足の甲にも存在しています。
このヒゲからの情報が脳に送られることで、猫は立体的な3次元の地図を描くことができます。
聴覚
猫の耳は300度ほどの可動域を持っています。
この可動域のおかげで、広範囲の情報を獲得することができます。
さながら、後ろにも目があるように。
また、猫は超音波のような高周波の音を認識することができます。
嗅覚
猫の嗅覚は人の5-10倍と言われています。
猫の口蓋にはヤコブソン器官と呼ばれる構造があります。
フェロモンの匂いを取り込む構造だと考えられています。
この構造を通して、脳に匂いの情報を送り、他の猫や生き物の情報を分析します。
猫のライフステージ
猫のライフステージの大まかな分類についてです。
2021年のAAHA/AAFPのガイドラインによると
- 1歳未満 幼若
- 1〜6歳 若齢
- 7〜10歳 中年齢
- 11歳以上 高齢
となっています。
*参考リンク 「猫と人間の標準年齢換算表」
参考文献
一般社団法人 日本ペットフード協会 2019 全国犬猫飼育実態調査
https://petfood.or.jp/topics/img/191223.pdf
Catification: Designing a Happy and Stylish Home for Your Cat (and You!)
The spectral transmission of ocular media suggests ultraviolet sensitivity is widespread among mammals
2021 AAHA/AAFP Feline Life Stage Guidelines
Wikipedia:鋤鼻器

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